小泊Fuji が建つ土地には大きな溶岩の塊が埋もれています。ここは20万年前の八ヶ岳山帯崩壊(大噴火)の際に溶岩が冷えて固まってできた大地、近くに見えるこんもりした小さな森も、その先に続いていく谷も、この足元には気の遠くなるような時間の流れが積み重なっています。
縄文時代にはこの周辺にもたくさんの営みが見られました。そして時が経ち今に至るまで、豊富な水と穏やかな気候で諏訪大社の大切な神田(神様に捧げるお米を作る場所)としてこの里山は人々に守られ続けています。
長野県富士見町、長野県と山梨県の境にほど近いこの小さな集落。小さな伝説がいくつも残るこの土地には、身近な自然に寄り添う穏やかな人の営みがあります。もしここを気持ちのいい場所だと感じるのであれば、それは長く当たり前のように続いてきた先人達の弛まぬ努力の賜物でしょう。
人と自然が織りなす里山の風景に、ゆっくりと心を満たしていただければ幸いです。ふと思い出しては、いつでもこの景色の中に戻ってこれますように。